千寿院のご案内

園長あいさつ

千寿院 たかつき動物霊園は、昭和58年にこの地（高槻市）で創業しました。開園当時は、ペットに対する考え方が現在に比べこれ程まで深くなく、畜生にお葬式？と「愛玩＝畜生」という考を持った人が多い時代でした。
ですから、お経を唱える（供養をする）のは、人間様の為にであって、動物に対して唱えるものではなく、亡くなれば、山や川や畑のような場所へ埋葬するのが一般的でした。
しかし、初代園長の想いはこれとは真逆で、動物などに触れ合うことが大好きで、自分の愛した子達（例えば…九官鳥・クジャク・七面鳥・アライグマ・ツキノワグマ・猫・犬・などなど…）が安心して眠ることのできる場所や、自分の気持ちを形にしたり、心を整理したりできぬことに昼夜悩み、当時勤めていた高槻市職員を退職し、千寿院 たかつき動物霊園を開園するに至りました。

そんな初代園長が愛した動物たちと、人間との関わり合いを言葉にしたものがありますので、少しご紹介させて頂きます。それは、タイトルにもあります「宇宙時間 一瞬の仲間たち」です。

その言葉の意味ですが…
昨今ペットの寿命は、嬉しいことに昔と比べ大変長生きをしてくれるようになりました。しかし、人間と比べると、まだまだ人間の寿命の方がペットの何倍もの時間を生きることとなり、ほとんど最後は必ず看取ってあげることになります。そのようにペットと人間との違いを容姿などを除き考えますと、時の刻み方の違い（寿命）がその1つに挙がるかと思います。ですが、それを別の視点で見てみますと、実は、人間もペットも、もしかすると時の刻み方は同じなのかもしれないという事が分かってきます。その視点とは、お釈迦さまも説かれた「宇宙」のことです。

この地球が誕生したのは、今から46億年前の宇宙と言われております。
少し想像力がいりますが、その46億年の年月を現代の一年365日の時間に置き換えると、私たちの視点でいう1万年（現代から遡ると石器時代）の感覚は、宇宙の視点から見ると、およそ1分ということになるのです。1万年＝1分それはつまり、地球上に小さな生命が誕生し目の前で元気に動いていると思ったら、まばたきをしている一瞬の間にいなくなっちゃった！…と、こんな具合に宇宙の視点からは、まるで動画の早送りをしているかのように見えているのかもしれません。そのように見る角度を別の宇宙時間から見ますと、地球上のすべての生命は皆、一瞬にして過ぎ去ってしまう時間の流れの中で、生かされている同じ仲間になるのでは？と感じ、この言葉（宇宙時間一瞬の仲間たち）が生まれました。

千寿院 たかつき動物霊園は、人間だからとか、動物だからと、分けるのではなく一瞬にして流れていってしまう時間の中で、共に生活する同じ生命という考えの下で、供養させて頂き、親愛なる子と一緒に育んだ大切な思い出をお守りしたいという想いで、今日も勤めております。

初代園長の思いを引き継ながら、お陰様で千寿院 たかつき動物霊園は、皆様のご愛顧を賜りまして40周年を経て、心新たに気を引き締め、ご利用者様の目線に立った霊園運営をこれからも心がけていく所存でございます。
皆様には、引き続き千寿院 たかつき動物霊園をご愛顧賜ります様、何卒、宜しくお願いを申し上げます。

合掌

株式会社 千寿院 たかつき動物霊園
園長 黒瀬利一